LUNAのバスルームをつくる:Blenderで空間と小物を整える
こんにちは、山口です。
今回は、LUNAがコンタクトを装着する洗面台とバスルームを、Blenderでつくった過程をまとめます。白い内装と光る床を持つコンパクトな部屋に、鏡、浴槽、HOLOROIDのケース、NOISE CLUBの小物を配置。空間全体の見え方を確かめながら、設備や小物の形を少しずつ詰めていきました。

LUNAの暮らしが見える、小さな空間に
つくりたかったのは、白く洗練されているけれど、上品になりすぎない部屋。壁の装飾や光る床に、NOISE CLUBのぬいぐるみや、おもちゃのような花を合わせる。整った空間の中にも、本人の趣味が見えるものを置きたかった。
広い部屋にするより、ワンルームマンションのようにコンパクトに。幅約2.4m、奥行き約3.6mの空間に、入口、洗面台、浴槽、収納をまとめた。コンタクトを装着するシーンに必要な鏡まわりを中心に、別の角度から見たときの配置も確かめていく。
鏡の中まで、同じ部屋としてつくる
最初の3Dでは、入口、洗面台、浴槽の位置を決め、白い壁の装飾、アーチ型の鏡、光る床を配置。複数のカメラから確認し、鏡には実際に部屋の入口が映るようになった。
この段階では、小物を細かく仕上げる前に、広さと配置を優先。HOLOROIDの既存データを確認し、NOISE CLUBのぬいぐるみは仮の形で位置を見るところから始めた。
洗面ボウルが平たく見える問題もあった。形を調べると実際には凹んでいて、正面からの見え方が原因。立体として凹んでいることと、画面の中で凹んで見えることは別なので、形の確認とあわせて見え方を調整することに。蛇口や小物も、形と素材を順に詰めていった。

ぬいぐるみは、平面に厚みを付けるだけでは足りない
NOISE CLUBは元のデザインを確認して、ウサギのNOTCHとネコのLOOPを立体で試作。部屋に置いてみると、耳や身体が硬く、平面の絵に無理に厚みを付けたような印象になっていた。

頭には丸みがあるのに、耳や身体が板のように見える。そこで、耳・胴体・足にも前後のふくらみをつけ、胸のマークや耳の内側も曲面に沿わせる方向へ。

修正前後を比べ、丸みを付けたLOOPを採用。細部の布表現を足す前に、まず部屋に置いたときに馴染む立体の形を決めた。元のキャラクターの特徴を残しながら、立体にしたときの見え方を調整している。
シャワーと収納を、別の角度からも見られるように
部屋の主要な形が揃ったところで、設備の細部へ。シャワーの操作水栓、ハンドシャワーにつながるホース、壁やガラスを固定する金具を追加した。採用したLOOPとHOLOROIDケース、部屋の基本配置は残して進める。

浴槽側には浅い収納とボトルも追加。鏡の前の画角ではあまり見えない場所だけれど、カメラを別の方向へ向けたときにも、同じ部屋として見られるようにしておきたかった。

タオルの柔らかさは、表面よりも形から
タオルは、素材を付けても硬さが残った。最初の案は紙のようにも見える。布目を加えるだけでは足りず、ひだの奥行き、折り返し、裾の曲がりを変えて比べることに。
掛けタオルを作り直すと、前より布らしい折り返しとひだが出た。一方で、ひだが規則的すぎると、また作った形に見えてしまう。


比較した51Bと51Cでは、近くで見ると51Bのほうが自然に感じた。ただ、部屋全体の距離では51Cでも問題ない。いったん51Cを使い、51Bも比較できるように残すことにした。小物単体のアップと、実際に使う画角では、気になる部分も変わってくる。

LUNAを置くと、次に見るべきものが分かる
空間が揃ってきたところでLUNAを配置。モデルをそのまま置くだけでなく、本人の色味や質感、部屋の光との馴染み方も見ることに。
すると、部屋の方向はよくても、人物の服のしわや髪、手の見え方が気になってきた。背景だけで見ていたときには分からなかった差が、同じ画面に並べるとはっきりする。この先の人物モデルの見直しは、空間づくりとは別の課題として続いている。
その後、V2のLUNAと浴室を組み合わせたシーンでも、人物と鏡への映り込みを静止画で確認した。
今回、部屋の配置から設備や小物まで、角度を変えて確認できるひとつの3D空間として組み立てるところまで進められた。白い装飾と光る床に、HOLOROIDのケースやLOOPを加えることで、LUNAの暮らす場所の方向も見えてきた。
次は、この洗面台の前でコンタクトを装着し、話すところまで。実際の動作を参考に、目線や手の位置、身体の動きとカメラを合わせていく。空間に人物を置いた状態から、そこで何かが起きるシーンへ進めたい。